湯どうふ

湯どうふ

日本語の勉強をしています。

米国株集中投資を改めた話

3年間にわたる米国株集中投資を改めた.私が投資を始めた時期は,米国株が単調増加する時代だった.国内の投資ブロガーでは,米国株集中投資を主張する人が多かったです.しかし,今年に入って,YouTubeで高橋ダンさんの動画を見るようになり,分散投資の必要性に気づきました.

必ずしも,アメリカ経済は常に単調的に成長するわけではない.2000年代初頭にITバブルが崩壊した後は約7年間にわたり,米国株低迷の時代が続いた.このときには,米国株よりも新興国株のパフォーマンスの方がよかった.

日本で流行りのSP500は確かに個別株と比べるとよく分散されている.しかし,この分散はあくまでアメリカの株式市場の中における分散にすぎない.SP500に連動するインデックス型ETFは確かに,現代ポートフォリオ理論における市場ポートフォリオを実現している.しかし,この場合における市場とは,あくまで米国株の市場にすぎないのである.

当然,米国株以外にも市場はたくさん存在する.債権もあればコモディティもある.ドル建てだけではなく,円建て,ユーロ建て,香港ドル建ての金融商品がある.

株式,債券,コモディティの分散,通貨の分散を考慮すると,私のこれまでの戦略は全然分散が足りないことに気づいた.

分散するとパフォーマンスが低下するという主張がある.SP500に集中投資していれば,一時的に資産が低下する局面があるかもしれないけど,その時期を乗り越えて運用を継続すれば,分散投資と比べて高い運用利益を得られるという主張である.

この主張はある意味で正しい.しかし,投資資金を必要とする時期は必ずしも老後だけではない.老後を迎える前に,予期せず大金を必要とするライフイベントが発生するかもしれない.もし,その時が米国株の減少局面であれば,含み損を抱えた状態で投資資金を切り崩さなければならない.こうなると,老後のパフォーマンスは大きく低下する.

私はこの点を重視した.老後に得られる高いパフォーマンスよりも,老後までのどの時期においても,一定のパフォーマンスを維持することを優先させたのである.

これまでは,投資信託一本の投資だった.しかし,現在国内の証券会社で購入できる投資信託の種類は限られている.一部の人気商品などは手数料は低いものの,ポピュラーじゃない商品を扱う投資信託を買おうとすると,手数料は高くなる.そのため,ETFを使い始めた.ETFは値動きがあるので,これまで経験していたが,初めて見るととても気軽に購入できる.一度ETFに慣れてしまえば,投資信託流動性の低さに満足できなくなってしまう.

ETFを利用するメリットとして,私が一番感じていることは,金融リテラシーを向上できることである.国内の証券会社であっても,たくさんのETFが用意されている.これらを組み合わせて,資産を分散させる.たくさんの種類のETFを買うと,その一つ一つの値動きに目が行くようになる.これまでは,SP500を通じてしか,世界経済をみることはできなかった.たくさんの種類の値動きをしるということは,世界経済に対するたくさんの窓を獲得することと同義である.

世界はアメリカだけで動いているわけではない.いくらグローバル化の進展で,世界中の株式は連動しているといわれていても,それでもそれぞれの市場はバラバラに動いている.世界を広く見ることは人生を豊かにする.投資を通じて,自分以外の世界に関心を持つことができるのである.

2020/5/31

  • アメリカのミネアポリスで白人の警官が黒人の男性を窒息死させたとする問題について,全米で抗議の暴動が発生.
  • アメリカが中国人留学生の一部のビザを停止へ.国防関連の留学生が対象となる見込み.
  • 渋谷警察署がクルド人男性に対して差別的に取り扱ったとして,抗議のデモが渋谷警察署で行われる.
  • インドネシア中国企業が受注した高速鉄道の建設が遅延しており,日本に対して再参入を求める動きがあるとの報道.
  • アメリカのスペースX社が有人宇宙飛行に成功.
  • 北京政府が香港国家安全法を成立させたことをうけて,アメリカが香港に対する特権的待遇を見直す動きについて.中国人資産家が資産防衛のため,人民元香港ドル流入している.北京政府は輸出力強化のため,人民元安を保っていることに加え,中国リスクが増大したことに伴い,人民元安は加速する見通し.香港ドル人民元からの流入によって買い支えられる.しかし,中国人投資家は香港ドルを介して,第3国へ資金を動かすと見られている.
  • タイ,ベトナム,オーストラリア,ニュージーランドを対象として,入国制限措置を緩和するとの報道.早くても7月以降となる見通し.

2020年5月28日

  • 中国の全人代で香港版国家安全法が成立した.香港返還後の1国2制度は重大な局面を迎えることになる.国歌法の問題とあわせて,香港における抗議行動は激しさを増すことが予想される.
  • 国家安全法の具体的な中身については依然として不明な点が多い.中国政府が香港に対して強硬に出るのか,あるいは譲歩するのか,鍵となるのは香港市民とアメリカの動向である.
  • 今年の香港は立法会選挙を控えている.民主派が過半数の35議席をとるかどうかが焦点となっている.民主派は職業票の切り崩しにかかっている.2019年の区議会選挙では,高い投票率に支えられて,民主派は地滑り的な勝利を収めた.2020年の立法会選挙でも高い投票率が実現すれば民主派にとって有利に働く.一方で,民主派議員の立候補が難しくなっているという動向も存在する.今後,民主派と建制派との間で,せめぎあいが続くものと思われる.
  • アメリカのトランプ政権は今年秋に控えた大統領選挙を見越している.昨今の言動をみるに,国内向けのパフォーマンスとして,中国に対して強硬な姿勢を見せているものと思われる.アメリカにおける香港を対象とする法律を武器として,経済制裁の可能性をちらつかせながら,中国に対して圧力をかける構図が続くだろう.
  • 北九州市コロナウイルスの感染者が急増した.増加のペースが鋭敏であることが懸念される.
  • 東京と北海道においても,新たなクラスターの発生が確認されている.
  • 新型コロナウイルスの対策は手洗いと社会的距離の確保に尽きる.特に,よく手を洗う,手で顔を触らないなどは,コロナウイルスの流行以前から,感染症予防のために求められる対策であった.何ら新しいものではなく,従来より人々の間に浸透させるべき習慣が,今回の一連の動きにより,急速に社会に浸透した.少なくとも,この点については人類社会において正の効果をもたらす.