湯どうふ

香港で風邪をひく

香港は寒い

香港で風邪をひいた。原因は気候の変化に適応できなかったことである。勝手ながら、「香港=暑い」という固定観念にとらわれすぎていた。実は、私のように体温が低い、一部の日本人にとっては香港はとても寒い街なのである。

香港の冷房はおそろしく寒い。建物の中は常に極寒である。一方、外はというと、昔の日本の夏のような暑さである。古き良き、ニッポンの夏という感じである。外で汗をかき、室内に入り、汗が一瞬にして凝結する。

香港ではエアリズムを着てはいけない

私は「香港=暑い」という固定観念にとらわれていたので、ユニクロのエアリズムを着なければいけないという固定観念もあわせて持っていた。しかし、これは大いなる誤りである。香港ではユニクロのエアリズムを着てはならない。特に、汗をかきやすい人は。

なぜなら、エアリズムは汗を吸収しないからである。外でかいた汗は自分とエアリズムの間に横たわっている。これが室内に入ると、一瞬にして氷水のようになる。中学で学ぶ熱力学によると、氷水の温度を体温によってふたたび上昇させて、さらに蒸発させることは、膨大なエネルギーを要する。私は、香港滞在中の食事から得た膨大なエネルギーを、体温上昇のために費やしていたのである。しかし、香港で生活するためには体温上昇だけをしていればいいわけではない。仕事をしなければならないし、家事もしないといけない。

外で汗をかく➡室内で汗が氷水になる➡氷水を体温で蒸発させようと頑張る

上記のプロセスを繰り返すこと、5日間で私は風邪をひいた。夜に猛烈な寒気と倦怠感、筋肉・関節の痛みに襲われた。上気道の症状はなかったので、自律神経系が崩壊したんだなと冷静に悟った。幸いなことに海外旅行保険に入っていたため、休日診療をしてもらえた。(3日分の処方で6万円だった。)タクシー代も払ってもらえるようだった。

毛布はちゃんと買うべき

もう一つよくなかったことは、かけ布団を着ていなかったことである。香港に着任したとき、日本城というホームセンターで身の回りの物をそろえようとした。そこで、寝具セットを買いそろえたのだが、枕と布切れみたいな、かけ布団しか入っていなかった。いくらなんでも薄すぎるだろ、と思ったが、これくらい薄くないと香港では寝られないんだろうと思い。その薄っぺらい布団で20日くらい過ごした。そして、2回目の風邪をひいた。またしても、猛烈な悪寒と倦怠感である。再び、自律神経系が崩壊した。朦朧としながら日本城に赴いた。そうしたら、当たり前のように毛布が売っていた。毛布を買い求め、家で毛布にくるまると、めちゃくちゃ暖かかった。香港でも毛布は絶対に必要だったのである。

超低体温

2回の風邪にこりた私は、日常的な体調管理をするようになった。具体的には、毎日体温をはかるというものだが、そこで初めて分かったことは、朝体温が35度1分だったことである。これは頻繁に体温由来の風邪をひくわけである。自分の体温が低そうであるということは、ここ10年間くらい、薄々感じてはいたが、ここまで低いとは思わなかった。どうも、低すぎて実害があるレベルらしいので、今年の夏は、運動への重い腰を上げて、体温を上げることを目標としたい。