湯どうふ

感想「ラ・ラ・ランド」

ラ・ラ・ランドが日本の劇場で封切られて、間もなく2年がたとうとしている。今は、Amazon Primeでみることができる。

 

ラ・ラ・ランド(字幕版)
 

 

私はこの映画を劇場で見た。今思えば、劇場で見て本当に良かったと思っている。映画というのは、劇場で見るように作られていると思っているので、できるだけ劇場で見るのがいいのだけれど。

ラ・ラ・ランドの意味

その昔、日本で公開される前、TBSラジオのたまむすびで、町山智浩さんの映画評論で、"La La Land"には2つの意味があると話していた。一つは、舞台である"LA"ことロサンゼルスである。もう一つは、「夢見がちな」という意味である。ロサンゼルス、特にハリウッドは将来の活躍を夢見る若者がたくさんいる。そういう夢見る若者をおちょくるような意味合いが"La La Land"にはあるらしい。

映画の主人公、それを取り巻く人たちは、演劇や音楽での成功を夢見るラ・ラ・ランドの住人である。夢見る情熱は若者の特権である。夢を見ることは誰でもできるが、エネルギーの大きさでは若者にはかなわない。そして、成功できなかった時、その衝撃を受け止めることができて、それを無事に受け止め切れて、次のステップに進める可能性が高いのも若者である。

色の映画

色恋沙汰の意味の色ではない。"Color"の意味での色である。

ラ・ラ・ランドは夢見る人が住む世界であり、その世界は極めて鮮やかである。映画を通してであるが、画が常に美しい。

映画の始まりは渋滞するロサンゼルスのハイウェイである。色とりどりの車から人々がハイウェイに降り立ち、歌って踊る様子は、いきなり夢に引き込まれるようである。映画のつかみはばっちりである。

パーティーに参加する人々の姿かたち、ドレスの美しさ。とにかく全編を通して、色遣いが素晴らしい。色表現だけでも、非日常感、非現実感を演出できることに強い感銘をうけた。

日本人は特に服の色がおとなしめの人が多い。これが、ヨーロッパ系の国々に行くと、いろんな色の服を皆それぞれに着ている。日本人はみな、小学校の図工の時間にいろんな絵の具を使っていたはずなのに、社会に出ると色の存在を忘れてしまう。なので、特に日本で、色を使いこなせる人は、それは大きな才能であると思う。色ってたくさんあるんだと再認識させてくれる映画である。