湯どうふ

第一種奨学金(修士)を支払い免除したい人へ

今年も日本学生支援機構の第一種奨学金(無利子)の免除手続きの季節がやってきた。

奨学金を借りている間、研究などを頑張ると、第一種奨学金は免除あるいは部分免除にすることができる。

では、何を頑張るかというと論文を書くということである。大学院からは論文で評価される世界である。いい論文、たくさんの論文を書くと免除になることができる。

では、どんな論文を書くかというと英語で書くといいらしい。指導教員の先生に英語で論文を書きたいことを伝えよう。

日本の大学の研究環境は言っては悪いが困難な状況である。どう困難かというと、地球規模でみると最先端の研究の前線は伸びきっているのに、前線上に貼りついている研究者の数がものすごく少ない。なので、たいていの大学では「隣の」分野とされている先生の家と自分の家との間が、300㎞くらい離れているということが多い。北海道の根釧地方、富山県の砺波平野みたいな感じである。つまり、物理的にご近所づきあいができないのである。そのため、学内で相互の研究のレベルを評価しあうことが、たいていの場合不可能なのである。

なぜ「学内で」かというと、奨学金免除の審査は基本的にほぼ学内で行われるからである。学内の各専攻で審査するとき、審査する人たちは専攻内のよその分野では、どんな雑誌が評価されているかなど知る由もない。そうすると、英語で書いているかどうかしか判断するポイントがなかったりする。学内での審査なので、必然的にライバルはそこら辺にいる人たちである。研究とはグローバルなものであるが、奨学金免除の世界は非常に狭い中での競争なのである。

では、学会発表はどうだろうか。国際学会で発表するということはすばらしいことである。国際学会に行けるというのは本人の頑張り、実力があることももちろんであるが、なによりもお金と時間によるところが大きい。今いる研究室がお金のある人もいれば、お金のない人もいる。でも、論文書きはお金のあるなしを問わない。しかも、学会発表の業績よりも一般的に評価されやすい。だとすると、こんな言いかたはしたくないが、最近の言葉で言うと、論文を書くことはコスパでしかないのである。

あと、支払い免除の書類は大学によっては膨大なので、泣き目を見ないためにも、少なくとも、2週間前から必死に用意したほうが良い。そして、書類はぎりぎりには出さない。締め切り直前の事務の受付窓口というのは渋滞していることが常である。

 

という反省。