湯どうふ

ものわかりが遅い人

世の中には物分りの早い人、遅い人がいる。このどちらが立派かという単純な話をするのではない。

物分りの早い人は処理能力が高い。日本では、大学入試、就活が主な競争の場であるが、処理能力が高ければ大概はなんとかなる。平均的に、社会的に成功しやすいのはこっちである。

一方で、物分りの遅い人もいる。世の中は、処理能力で評価されがちであるので、形見の狭い思いをしていることだろう。でも、物分りが遅い分、ある物事がその人の頭の中に滞在している時間も長い。考えるチャンスが長いということは、物事を多面的に見る機会が多いということである。

物分りの遅い人は、創造的な仕事にチャンスがある。アイデアは漬物のように、頭の中に置いておけば、ふとしたときに生まれるものである。物分りが遅い分、理解するためにたくさんのstrugglesを要する。脳のあちこちにぶつかることで、考える対象物から余計なものが削ぎ落とされ、脳自身も刺激されるのである。