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『シャム・ラオス・安南 三国探検実記』を読む

 

シャム・ラオス・安南 三国探検実記 (中公文庫)

シャム・ラオス・安南 三国探検実記 (中公文庫)

 

 表題の通り、戦前に東南アジア諸国を探検した時の記録である。

著者はもともとは陸軍士官であったが、いろいろあって陸軍を辞め、東南アジアを探検することになった。探検するにあたっては、托鉢僧となって、喜捨を受けながら、旅をした。戦前のアジアを旅するときには、僧侶になるというのはチベットに潜入した川口慧海や西川一三などに共通している。

現代の日本の感覚とは合わない点が多々あるが、著者らは簡単に訪問先の偉い政治家や官僚、僧侶に会って、仲良くなる。そして、探検するにあたって、その場その場で有利な取り計らいをお願いする。彼らのコミュニケーション能力がとても高いということももちろんあろうが、当時の東南アジア諸国の人治的側面が強かったのだろうと思う。これは、現代においてはソマリランドの話を読んだ時にも、同じようなことを思った。
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