湯どうふ

『ベイズ推論による機械学習入門』を読む

本書は名前の通り、ベイズアプローチによる機械学習の本です。すでにいろいろな方々による書評があるかと思いますが、皆さん仰る通り「ベイズ」の本です。機械学習を始めて勉強する人であれば、いきなりベイズから学ぶことも正解なのかなと思いました。

私はこの本で機械学習を学びました。いいところを以下に示します。

  1. 安い
  2. 高速
  3. まとまりがいい

まず、本書は安いです。PRMLが上下巻で1万円越えなので、学生などは勇気がいります。特に、機械学習「を」専門としない人には、PRMLは敷居が高いと思います。量も多いので機械学習の学習に時間がかかります。時間を最も割くべきは本業の方なので、なかなか手法の勉強に時間を割り当てるのは難しいのが現状だと思います。

機械学習は「道具」なので、今後様々な分野への応用が期待されています。PRMLで学べる要素は多いですが、必ずしもすべての内容を皆が必要とするわけではありません。そのため、機械学習を一度概観してみて、その中で、自分の研究に必要な部分を学習するというプロセスになるかと思います。

本書は、わかりやすく丁寧ではありますが、「高速に機械学習の概観を見ることができます。これは本書のまとまりのよさのためでもあります。読み終わるころには、本書が記述する内容では物足りなく感じると思います。私はこのように思わせられることこそが、本書のいいところであると思います。物足りなく感じるということは、機械学習の概要をそれなりに理解しつつあるということであり、さらに学習を進めることの動機にもなります。

ちなみに、MCMCと変分ベイズについて、興味を持ったので、これから勉強していきたいと思っています。

 

機械学習スタートアップシリーズ ベイズ推論による機械学習入門 (KS情報科学専門書)

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