湯どうふ

種田山頭火、村上護編『山頭火句集』

 

山頭火句集 (ちくま文庫)

山頭火句集 (ちくま文庫)

 

 本書は種田山頭火の句をまとめたものである。いくつかの句については、情景を描いた版画が添えられている。昨年、急に買いたくなって、思わず購入した。

私は普段俳句や短歌に触れ合うことはほとんどない。中学・高校の授業でいくつかの作品にふれたばかりである。その中でも、気にかかったのが種田山頭火の句だった。第一印象は俳句らしさがないことである。特に、何も知らない中学生のときには、不謹慎ながらも、どこがすごいんだろうと思っていた。山頭火の句のことばは誰にでもわかるからである。でも、ことばがスッと入ってくるということは、誰に対しても心に残りやすいということでもある。実際、私の頭の中のどこかに、長い間、句がひっかかっていた。

私はジブリの「ホーホケキョとなりの山田くん」という映画が好きだった。この映画では、場面の区切りにおいて、山頭火の句が重要な役割を果たす。映画の中で、句をよむのは柳家小三治である。この柳家小三治がよむ山頭火の句が格好いいと子供のころに思っていた。

あと、映画では山田家の結婚式の場面で、ミヤコ蝶々がナレーションのみで結婚式のあいさつをしている。これまた、とても格好いい。興味のある方は、ミヤコ蝶々柳家小三治に注目して、もう一度映画をみられてはいかがだろうか。